名称 rrdtool update - 新しい値をRRDに格納します。 ------------------------------------------------------------------------------- 書式(訳注:見やすさのため適宣改行しています) rrdtool update ファイル名 [--template|-t データソース名[:データソース名]...] N|時刻:値[:値...] [時刻:値[:値...] ...] ------------------------------------------------------------------------------- 解説 update機能は新しいデータをRRDに追加します。データはRRDの設定に応じて時間を 揃えられてか書き込まれます。 ファイル名 更新したいRRDファイル名です。 --template|-t データソース名[:データソース名]... update機能はデフォルトではRRD内で定義されている順番にデータが並んでいると 仮定します。これはRRDに間違ったデータを送ってしまうようなエラーが 起こりえます。 templateオプションを使えば、どういう順番でどのデータソースを更新するか 指定することができます。もしtemplateで指定されたデータソースがRRDに 定義されていない場合、エラーメッセージを出力して更新が中止されます。 N|時刻:値[:値...] [時刻:値[:値...] ...] RRDを更新するのに用いられるデータはある時刻に取得されたものです。 この時刻には1970-01-01からの秒数を使うことができます。あるいは更新時刻が 現在であることを指定するのに文字「N」を使うことができます。負の値を 指定すると現在時刻にその値を足した値が用いられます。特にCOUNTER、DERIVE、 ABSOLUTEタイプのデータソースを扱っているときは秒レベルで正確な時刻を 用いることが重要です。 引数の残りの要素は更新するDSです。この値の順番はRRA内で定義されている データソースの順番と同じです。あるデータソースの有効なデータがない 場合は文字「U」(例:N:0:1:U:1)を用いることができます。 データソースから得られた値の書式は選択したデータソースタイプに依存します。 普通は数値ですが、コロン「:」をデータソース値の区切りとして用いているため データ取得モジュールによっては独自にパラメータを変換しなければ ならないでしょう。 ------------------------------------------------------------------------------- 例 rrdtool update demo1.rrd N:3.44:3.15:U:23 demo1.rrdというデータベースファイルを3つの非未定義値と1つの*UNKNOWN*値で 更新します。更新時刻には現在時刻を用いています。 rrdtool update demo2.rrd 887457267:U 887457521:22 88745790:2.7 1つのデータソースからのデータを受け付けると思われるdemo2.rrdという データベースファイルを3回更新します。最初の値は*UNKNOWN*値で他の2つは普通の 値です。更新間隔は大体300秒と思われます。 ------------------------------------------------------------------------------- 著者 Tobias Oetiker